【後悔という名の航海】ドキュメント72時間「巨大フェリーの人生航路」感想
海に囲まれた日本で、時間はかかるが安く移動できるのがフェリー。中でも名古屋~仙台~北海道を結ぶ航路は年間20万の利用者を誇る。人々が新生活を始める春、船には、好景気に沸く名古屋へ引っ越す労働者や、安く手軽な国内で卒業旅行を済ませる大学生、さらに「まったりとした時間」を求めて乗り込んだ派遣社員のグループなど実にさまざまな「事情」が乗り合わせる。3日間、船上の出会いから浮かび上がる日本の今とは?by 番組公式サイト
感動しました。
それぞれがそれぞれの希望を背負い乗り込む船
北海道ー名古屋の3日間の航海。
印象に残ったのはネットで知り合った男女3人組。
派遣社員、体を壊した休職者、何か影のある女性
3人とも人生の成功者とは見えず、言い方は悪いけど負け組。
それでもそれぞれが背の丈に合った範囲内で旅を楽しんでいた。
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休職者はこう言う
「今この空間を楽しめればいいかな、それだけ」
諦めに似た悟りを語るその表情は微笑んでいた。
誰もが成功者じゃない。
失敗、挫折、自己嫌悪、後悔のつきまとう人生。
心から純粋に笑える人なんていない。
そんな中、転んで這いつくばった地面に一輪咲いた綺麗な花を見つけた時、人は
「生きててよかった」
と思えるのでしょう。
一輪一輪、花を見つけて束にしていき、大事な人に届けた時がゴールだと想います。