トラねこの巻

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映画「バケモノの子」に学ぶ父親のあり方とは? 感想 レビュー

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 予告動画

良かった!

父親のあり方について考えさせられましたね。

↓↓以下微ネタバレ注意↓↓

結論を言うと

父親は子の心に武器を授けるのが役割

その武器で何をするかというと

・敵(いじめてくる輩)(競争相手)と戦う
・大事な人を守る

武器と言っても剣や槍とかじゃなく

・未知の問題への対処眼
・挑む勇気
・己と家族を守り抜く強さ
・金銭を稼ぐ技術

などです。

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この映画では熊徹というバケモノに弟子入りした孤児の九太のお話です。
二人とも勝ち気でいがみ合いながら生活しますが、互いに学べるモノを譲り合いながら絆が深まっていきます。

子供を持ったことがなく指導教育法が全くわからない熊徹と、熊徹のような強さが欲しい九太。
自分から強さを学ぼうとする九太の姿に親心が芽生える熊徹の過程はとても感動的で涙が出てきました。

孤児で九太の心に空いた不信感の穴に気づいている熊徹はそれを埋めてやろうと不器用ながらも面倒を見ます。

僕は母子家庭で父親がいなかったので、

「熊徹のようなガサツでも子供想いな父親がいたら人生変わったろうな〜」

なんて観てたらまた涙が溢れてきました。

父親は子供が社会に出て闘っていける強さ(武器)を授けるのが役目です。
家族を作って守っていける強さ(武器)を授ける優しさが必要なんです。

一緒に笑い、一緒に泣いて、時に叱って励ます時間を歩みながら武器を授けていくんです。
その繰り返しが人が紡いく時代のたすきリレーなんですね。

僕は細田守監督作品で「バケモノ」の子が一番好きになりました。
九太がバケモノの街に入っていく描写は「千と千尋の神隠し」を彷彿とさせるわくわくドキドキ感が溢れていました。

そして何より素晴らしいのは観客に気づきや目標を与えるストーリーがとても分かりやすく描かれていることです。
宮崎駿監督の後期の作品はどうも抽象的でわかりにくいイメージなんですが、その点で宮崎駿監督を超えたと思っています。

細田守作品は回を重ねるごとに洗練されて素晴らしくなっていますね。

「時をかける少女」では女子高校生の成長
「サマーウォーズ」では男子高校生の成長
「おおかみこどもの雨と雪」では母親の成長
「バケモノの子」では父親の成長

が描かれていて、次回作はどんな立場・役割のキャラの成長が観れるか楽しみでなりません!
細田監督、感動をありがとうございます、次回作もとてもとても期待しております!