トラねこの巻

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【古沢良太先生 神脚本!】映画「ミックス」感想【新垣結衣・瑛太 主演】

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映画「ミックス」瑛太・新垣結衣 イラスト

▼ 映画「ミックス」情報

 出演者

・新垣結衣 富田多満子
・瑛太 萩原久
・広末涼子 吉岡弥生
・瀬戸康史 江島晃彦
・永野芽郁 小笠原愛莉
・佐野勇斗 佐々木優馬
・森崎博之 張
・蒼井優 楊

 予告動画

 あらすじ


ドラマ「リーガルハイ」で知られる人気脚本家・古沢良太のオリジナル脚本作品。
新垣結衣と瑛太がダブル主演を務め、卓球を題材に、男女混合ダブルス(ミックス)を通じて巻き起こる人間模様を描いた。


幼い頃、卓球クラブを経営していた母のスパルタ教育により、天才卓球少女として将来を期待された多満子だったが、母の死後は普通の人生を歩んでいた。
ある時、恋人を会社の新人社員に寝取られたことをきっかけに、逃げるように田舎に戻った多満子は、いまや赤字経営に転落した卓球クラブを立て直すことになる。そのために全日本卓球選手権の男女混合ダブルス(ミックス)部門への出場を目指すことになった多満子は、クラブに通う落ちぶれた元プロボクサーの萩原とコンビを組むのだが……。


監督は、同じく古沢のオリジナル脚本作品「エイプリルフールズ」を手がけた石川淳一。


2016年のリオデジャネイロオリンピックで男子シングルス銅メダルを獲得した水谷隼をはじめ、石川佳純、伊藤美誠ら本物の卓球選手も登場する。

by ミックス。 : 作品情報 - 映画.com

▼ 感想

 繋がりの作用

面白くて泣けた!!

1番の印象点は

繋がりの作用

瑛太さん演じるハギは多満子(新垣結衣・ガッキー)と別れた祭ふと見た工事主任(トレンディエンジェル斎藤さん)の撮った多満子の写真を見て多満子を迎えに行きました。

何故、工事主任から写真を貰ったかというと工事現場ので主任に逆らわず一生懸命な仕事が認められたから。

仕事を一生懸命に出来たのは卓球という生きがいが出来たから。

卓球を始めたのは義娘と卓球がしたいからであり、義娘の話を聞きたくて同じ制服の女子高生に近づいたのを多満子に不審がられて繋がりができたから。

発端は義娘への愛情からなんですよね。

そこから混ざりミックスし合う様々な人生模様。
それぞれの想いを乗せてボールが行き交う卓球人生舞台!

ホント面白かったですね☆

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 多満子の転々人生

多満子は幼いころ母から卓球スパルタ教育をうけましたが、母が亡くなってからは普通の人生でOLをこなしていました。

普通に生き普通の結婚をすることを願っていましたが、人生一筋縄には行かず江島と出会い捨てられ復讐のために卓球と関わることに、、

その卓球でハギと出会い恋しハギのために離れて、、

人生は計ったかのようにナイスタイミングで苦渋の選択を迫られます。

ハギの幸せのために身を引く多満子、またその繋がりの作用が多満子を幸せに繋げるんですけどね。

 選択基準

人生タイミングチョイスの連続であり軽々しい選択すると軽々しい結果に遭遇し、重厚な選択するとそれ相応の成果が得られるようになっています。

後悔と成果の連続から人は学び成長する。
痛い目を見れば、同じ思いをしないために逆を取る。
成果を獲れば、同じ思いをするための選択をしさらに向上する。

多満子がハギの幸せのために身を引いた選択基準はハギへの思いやり

ハギがそれを受け入れたのは多満子への思いやり

そしてハギと多満子が出会ったのは義娘への思いやり

人生苦しい選択の連続ですが思いやりを選択基準にすれば簡単なことなんです。

それを踏みにじられても、例え失敗してもしょげずに腐らずに思いやりを選ぶことが大事なんですね。

 しょげず腐らず一歩前へ

この映画内では様々な挫折が描かれています。

・ 江島からの裏切り
・ 勝てない卓球対戦相手
・ 後継ぎに先立たれた農家夫婦
・ 不登校の学生
・ ケガでボクシング引退

などなど。
いつの間にか負け癖がついてしまい、負けても蔑まられても「どうせ自分なんか」と考えて傷つかないための自己防衛します

それでいいのか?
負けられない戦いがあるんじゃないか?
挑むことを辞めたら生きてる意味が無いんじゃないか?

と薄々気づいているけど、負けるのが傷つくのが怖くて先すぼむ人生を選択する、、

人生が放つ光・灯火を小さくして人生を諦め「こんなもんだな」と言い聞かせる。

本当は輝きたいのに

しかし環境が、現実が、己の体がそうさせない。

それらに屈し、頭を下げる人生に不満を感じ、ふと気晴らしに卓球をしてみる。

意外と楽しくて趣味で行う。
ぬるーいピンポンラリーに満足する。
ぬるーい己の灯火と照らし合わせるように。

目標も、地位や名誉から目を逸らし適当に球を撫でる人生。

そこに喜びを感じてもどこか虚しい。

でも何故、卓球を始めたのか?

・ 亡くなった子供を忘れないため
・ 少しでも人との繋がりが欲しいから
・ 自由な独身時代を忘れないため
・ 母の好きな卓球が気になるから
・ 義娘と卓球がしたいから

そう、それを選んだのは心に残る思いやりなんですよね。

その小さな思いやりが大きな輝きになりラストの感動に繋がるんですな。

努力し挑戦し一歩前に踏み出すのは輝きになり、照らされた人を惹き寄せるんです。

▼ まとめ

ホント面白かったなぁ、笑いどころも散りばめられていて脚本の古沢良太先生が作ったそれに映画館の皆で笑いました。

僕は古沢良太先生の作品が大好きで全部観てますが、「ミックス」も期待を裏切るどころかそれ以上の驚きと感動で楽しませていただきました。

公開初日に観たのも先生へのリスペクトからです。

卓球自体も去年のオリンピックや選手権で日本代表が好成績を収め盛り上がってますからナイスタイミングでしょう。

何故、古沢良太先生の選んだ卓球という題材が成功したかというと、やはり観客を思いやったからでしょうね。

少しマイナーで目立たない生徒が選ぶ卓球を様々な人生模様と共にミックスさせ、笑いどころ・挫折と克服・愛情と挑戦をよーく練に練り考え脚本に乗せ観客に感動を届けられるのは思いやりそのものなんです。

ガッキーも可愛かったし、瑛太さんも渋くてカッコイイし、脇キャラ達も魅力的。

特に蒼井優さん演じる中国人のカタコト日本語がよく出来て面白かったwww

って事でね、観て損無いどころか、得るもの盛りだくさんな映画「ミックス」皆様も是非ご覧あれ☆☆☆☆☆